浮世絵木版画展『『東海道五十三次~歌川(安藤)広重』
オープニング:2月20日(木)19時、解説:ミヒャエル・クール(要予約、お申込みの方は、kuhl[at]eko-haus.de まで)
江戸(東京)と京を結ぶ東海道東海岸は、江戸時代(1603年~1868年)に確立された広範囲な交易路の中で、5つの旅行・交易路の一つとしてよく知られているでしょう。大名が実家のほかに江戸に屋敷を構えることを義務づけた中央政府の新管理制度により、活発な旅が始まり、江戸に集まる交易路が管理された道路体系が確立されました。隣接する村々は宿駅に分類され、後に街道を整備し、旅人に宿泊や食事を提供するための集落へと発展しました。江戸時代後半になると、聖地巡礼が庶民の間に広まり、街道を利用した団体による観光が行われるようになりました。作家や画家たちは、彼らの旅を言葉や絵で記録することを許されました。特に歌川(安藤)広重は、「東海道五十三次」を描いて一躍有名になり、浮世絵における日本で最も重要な風景画家としての名声を確立しました。
惠光センターは、2024年に関弘子氏(東京都あきる野市)より、夫・弘樹氏の遺品からこのシリーズの復刻版を寄贈いただきました。お陰様で、広重のエキサイティングなカラーの木版画版をご覧いただけます。19世紀初頭の江戸から京へと、広重の視覚的な旅に同行することができ、描かれた情景を通して、現代の街や町の喧騒を是非ご体験ください。
写真:歌川(安藤)広重:東海道五拾三次之内 16 蒲原《夜之雪》
2025年3月19日のオンライン講演でも、このテーマについて扱います。是非ご参加ください。