第十九回デュッセルドルフ日本映画週間『土を喰らう十二ヶ月』
2026年1月30日(金)18時
監督:中江裕司|2022年、111分、Blu-ray、日本語・ドイツ語字幕
デュッセルドルフ日本映画週間「EYES ON JAPAN」第19回開催に伴う上映会。
共催:在デュッセルドルフ日本国総領事館
精進料理入門講演:ルート・イェシュケ
参加人数に限りがあります。入場無料!
ツトムは山奥でひっそりと暮らしている。妻を亡くして以来、彼の関心は主に大きな庭と、その庭や周囲の山々に育つ植物、そしてそれらを季節にふさわしい料理として丁寧に仕上げることに向けられている。その知識と姿勢は、彼がかつて禅寺で修行した経験に根ざしている。観客は、ツトムとともに一年十二か月、日本人に親しまれる四季を巡りながら、さまざまな植物や料理に出会っていく。そして、こんなにも静かに暮らす彼が、人を自宅に招き、自ら作った料理をふるまうことで、意外なほど深い人間関係を築いていく姿に驚かされる。出版社の編集者であり友人でもあるマチコもその一人だ。映画に登場する料理は、どれもシンプルでありながら美しい。見ていると食欲がそそられるので、空きっ腹で鑑賞しないように注意が必要。
写真:『線は、僕を描く』 © FilmKinoText

