期日

2026-04-14 - 2026-06-05
13:00 - 17:00 H

場所

Foyer EKŌ-Haus
Brüggener Weg 6, Düsseldorf, NRW, 40547

内容

申込み開始日: 受付中
申込み先: kuhl@eko-haus.de
開催形式: 対面式(本館小展示場)
参加費: 無料
主催者: 惠光センター
講師: 岩崎典子

 

展示会『道~岩坂典子書道作品展』
2026年4月14日(火)~6月5日(金)
オープニング:4
月14日(火)19時|解説:岩坂典子、協力:ギャラリーKiyama(パリ)
(要申込み:kuhl_AT_eko-haus.deまで)

本展のテーマ「道」は、心と精神のあり方を探求する日本固有の思想に根ざしています。日本文化において「道」は、単なる技法の習得を超え、自己の内面を磨き続ける芸道を意味します。そのため書は「書芸」ではなく、「書道」と呼ばれます。書道において真に生命を宿すのは、黒い墨だけではありません。筆致を包み込む白い余白、間が、静けさと緊張を内包し、作品に呼吸を与えます。この白は背景ではなく、心を澄ませ、立ち止まらせる「空」として存在しています。本展は、一期一会の精神を基盤とした、ただ一度限りの出会いを目指しています。どの瞬間も二度と訪れないというこの思想は、目の前のひとときを全身で受け取ることの大切さを教えています。岩坂の作品もまた、まさにその一瞬に生まれたものです。筆を運ぶひと呼吸のうちに形が立ち上がり、再び同じ線は決して生まれません。

「ご来場の皆さまには、“いま、ここにある”という感覚とともに、この空間を歩んでいただければ幸いです。皆さまの存在と関わりによって、作品はこの時、この瞬間に息づきます。作品と向き合うとき、どうぞ意識を内へと向け、そこに立ち上がる感覚を味わってください。」

岩坂典子 :祖父と父の導きのもと 三歳より書の道に入門した。伝統的な技法を根幹としつつ、文字のかたちをほぐし、抽象化へと昇華させる独自のスタイルを確立している。国外ではフランスやアメリカを中心に発表し、2025年秋には ニューヨークで個展を開催。

写真:岩坂典子『月明かり』墨・アクリル/2023年