写真展『沖縄と琉球列島』
2026年1月7日(水)~3月28日(土)※この他、2025年12月31日(水)15時~17時の除夜会の際にご覧いただけます。
オープニング:1月8日(木)19時|解説:ミヒャエル・クール、アニタ・ランザン
要申込み(kuhl_AT_eko-haus.de)
日本列島の南端に位置し、九州本島から台湾まで約1200km にわたり連なる細長い 琉球諸島 は、太平洋と東シナ海を隔てる地勢をもち、その歴史はきわめて波乱に富んでいます。かつては独立した王国であり、中国王朝へ朝貢しながらも独自の文化を育んできました。その後、薩摩藩の支配下に置かれ、1879年には国王が廃されて日本の一県として編入され、1945年から1972年まではアメリカの施政下に置かれました。
諸島最大の島は 沖縄本島 で、県都・那覇が位置しています。琉球の島々は豊かな文化をもち、自然の恵みによって健康的な郷土料理が育まれ、人々の長寿を支えてきました。その特徴を表す言葉に、次のような諺があります。「八十歳はまだ若者。九十歳でご先祖が天に呼んでも、百になるまで待ってもらいなさい」また、沖縄は 空手 発祥の地としても知られています。この背景を踏まえ、ランザンが 2023 年に初めて沖縄を訪れ、その後も旅を重ねてきました。
本展では、歴史、風景、文化遺産、食文化、そしてもちろん空手を含む、多彩な沖縄の姿を写真で紹介します。言葉と映像を通して、一般的な「日本」のイメージではあまり触れられることのない地域の魅力に光を当てます。
アニタ・ランザン:ヴッパータール在住の 自然療法士でありアーティスト。彼女の写真は、水彩画や墨による作品を生み出すインスピレーションとなっている。空手家でもある彼女は、忍耐・尊敬・そして気づきを大切にしており、これらの精神が作品と写真の両方に息づいている。
写真:『首里城門』© Anita Ranzan

