作品展『筆跡～書道コース生徒作品』
2025年4月29日（火）～7月5日（土）
オープニング：4月29日（火）19時、解説：ルート・イェシュケ（要予約、お申込みは　kurse[at]eko-haus.de　まで。

書道家・和田理恵氏（和田理恵氏については書道講座を参照）の指導のもと、長年経験を積んできた書道コース生徒が披露する作品展です。
コース参加者の中には、何十年も書道に打ち込んできた人もいれば、最近始めた人もいます。墨の濃さ、筆の強さ、ストローク、スピード、
書き方によって、さまざまな表現が可能になり、書道という芸術の多様性と可能性を感じさせてくれます。
書道の「道」という要素が示唆するように、自分の個性を形成し、成長させる個人の旅に出るようなものなのです。
集中力を高め、視覚と空間認識を研ぎ澄まし、哲学的な経験にもつながります。

道具の準備から始まり、墨をすり、記号や文章を決定し、紙に筆を走らせ、内在する力を束ねた後、最終的に目に見える形で表現されます。

筆づかいを成功させるには、何年にもわたる忍耐強い練習、絶え間ない指導と修正、規律と心の平静が必要です。

その結果、宮廷女流文学の仮名文字のように繊細で優雅なものになることもあれば、禅宗の「墨跡」のように手に負えない乱暴なものになることもあります。

このように、書は個性の鏡であり、筆と墨で本質を捉えようとする瞬間の表現なのです。