
シンポジウム:『五感で知覚する』
2025年9月26日(金)~28日(日)
9月26日(金)15時開始、28日(日)12時半頃終了。内容プログラムはコチラ。
講師:Dr. フランチスカ・エームケ教授
感覚は、私たちに多様な経験をもたらしてくれます。そしてその経験を通して、私たちは自分の世界、そして自分自身を「理解」します――この「理解」は、物理的な意味と概念的な意味の両方を含んでいます。つまり、身体の感覚器官を通じて、そして物事に意味や概念を与えるという思考的な働きを通じて、という二重の意味です。私たちが何を知覚するかは、身体的な条件だけでなく、私たちが生きる自然環境、社会、文化にも深く関わっています。画像、音、触感、匂い、動きなどは、すでにそこに存在していますが、それらは人間によって知覚され、認識されなければなりません。感覚の対象(素材)と、それを知覚する認識――つまり、「存在」と「意識」は切り離せないものです。「見るという行為の中の『見ていること』」(あるいは「聞くという行為の中の『聞いていること』」)は、相互作用のある過程です。芸術家、科学者、哲学者、神学者たちは、人間の感覚に古くから関心を持ち、研究してきました。人間の感覚の数については諸説あります。最もよく知られているのは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の「五感」ですが、仏教や現代の感覚生理学、人文学の分野などでは、六感から最大で十二感までが提唱されています。
このシンポジウムでは、選ばれた具体的な例を通して、この広範なテーマにアプローチしていきます。たとえば、「日本の音楽を聴くとき、私たちは何を知覚しているのか?」「視覚を使わずに、どのように絵画を楽しむことができるのか?」「着物はどのように私たちの感覚を刺激するのか?」などです。その際、文化的な特徴や、儀式といった特別な状況、あるいは特定の感覚の喪失または強化といった問題も重要なテーマになります。なお、会場では、感覚的に体験できる展示物を含む小さな展覧会も併催されます。
このシンポジウムはハイブリッド形式で開催されます:
オンラインおよび会場参加(EKOホール、定員あり)が可能です。
参加費は無料です。
注意: 会場参加の場合、各プログラムパート(A、B、C、D)開始時のみ入場可能で、個別講演の間では入場できません。
参加には事前申込が必要です(締切:2025年9月24日まで)。
申込時には、オンライン参加か会場参加かをご明記ください。
申込み・お問い合わせ先:jaeschke[at]eko-haus.de